『はち育』日記はじめました♬ 4月18日更新
2023年4月18日(火)
はち育日記の更新が滞っておりますが、みつばち達は元気に過ごしています!春を迎え、喜び飛び回っている感じがよく分かります。昨年夏に2群からスタートしましたが、分蜂※を繰り返し、現在は5群まで増えました。写真は分蜂の様子。無事に写真右の巣箱に落ち着いてくれました。春になるとこのように、みつばちが大群で集まっているのを見かけてビックリしたことがある方もいるのではないでしょうか。でも、特に危害を加えなけば襲ってきませんので、そっと見守ってあげてください。
左下の写真、真ん中あたりにいる、少し色が濃く大きい蜂が新女王です。写真右は順調に貯蜜されている様子。蜜が溜まった枠はずっしりと重たくなります。蜂の巣箱の近くに桜の木が2本あることもあり、大半が桜の蜜と思われます。
※分蜂とは 巣が手狭になった際に新女王蜂を元の巣に残し、半数ほどの働き蜂と古い女王蜂が新しい営巣場所へ移動すること。 春から夏の天気が良く、気温が高い日に発生しやすい。 ◎巣を出た蜂は、近くの木などに一時集合し、塊(上記画像)を作ることがあります。インターネットより引用
2023年1月10日(火)
この寒さでもみつばち達は元気に過ごしていますが、冬本番に備え、巣箱の外側に巻いている保温用のアルミシートを2枚から3枚に増やしました。巣箱の下に、外に出ないはずの蛹(さなぎ)のみつばちが落ちています。これは、ウイルスなどが原因で病気にかかった蛹を働き蜂が見つけ、自ら判断して巣の外へと排出しているためです。巣箱に病気が蔓延しない術をみつばちは兼ね備えているのですね。驚くことがいっぱいです。
2つある巣箱のうち1つは、これ以上みつばちが増えないよう、女王蜂を王籠(おうかご)に隔離しました。女王は六角形の巣の中にしか卵を産まない性質があるため、王籠に隔離することで産卵がストップ。つまり、これ以上数は増えなくなります。女王蜂の入った王籠を巣の一部に組み込むと、働き蜂たちは安心したように周りに集まってきました。
2022年10月27日(木)
「はち育」日記の更新が滞っており、すみません お陰様で順調に進んでいます! 夏の間、耐え凌いだスズメバチによる猛攻も、寒くなりかなり数が減りました。スズメバチは女王蜂以外は越冬できませんが、みつばちは肩を寄せ合って皆んなで冬を越します。もうじき来る冬に備え、巣の保温・除湿用に新聞紙を挟みました。写真2枚目のはち達の中、背中に丸いマークがあるのが女王蜂です。皆さん、見つけられましたか?
また、写真3枚目が巣礎枠(すそわく)と言って、みつばちが六角形の巣を作るための枠です。薄っすらと巣のように見えるのは人工物で、まだ何もないゼロの状態です(持ち上げても軽い)。写真4、5枚目は巣礎枠を巣箱に入れて2日経った状態。持ち上げるとしっかりと重量感があり、穴の深さは深いところで7㎜ほどになっています。美しいハニカム構造に見惚れてしまいます。
11月はみつばち達に上記のような空の巣をたくさん作ってもらいます。巣が出来たら、ハチミツを貯める前に取り出し、新しいゼロの巣礎枠を巣箱に入れます。それを繰り返すことで、たくさんの空の巣ができます。これは、春を迎え花々が盛大に咲き出したときに、空の入れ物(巣)にどんどんハチミツを貯めることが出来るようにするためです。
2022年9月22日(木)
22日朝、いつものように巣の点検に行くと、なんと女王ばちが巣の外へ出ていました(働きばちと違い、女王ばちは新しい群れをつくる時以外は巣から出ません)。養蜂家の先生が来園される日だったので、ご指導のうえ、女王を無事に巣に戻すことができました。また、スズメバチによる被害が大きいため、対策として網を張りました。
この日は、密の貯まった枠を遠心分離機にかけ、初めてハチミツを採取しました ハチミツは検査機関に依頼し、食しても問題がないか調べます。今期のハチミツ採取は最初で最後となります。冬を越し、来年の春から秋にかけて、ハチミツが取れましたら、ワークショップなどを企画していきます!
2022年9月12日(月)
働きばち&担当スタッフによる援護のおかげで採蜜可能な枠が続々と増えてきました!写真2枚目を見ると輝くハチミツが分かるかと思います。
先日、取り出した1枚と合わせ、計6枚の枠を取り出し、冷凍庫で1週間保管します。これは巣の中でハチミツや巣を食べるガの幼虫、スムシを凍らせ退治するためです。
2022年9月2日(金)
この夏、スタートした「はち育」。当園では2つの巣箱で2つの群を飼育をしています。群の存続に欠かせない、女王ばちがなかなか確認出来なかったのですが、先日しっかりと確認でき、一安心。も、つかの間… 最近はスズメバチによるみつばちの捕食が増え、職員が網でスズメバチを捕獲したり、トラップを仕掛けたりと闘っています!
巣箱の中には蜜の詰まった板もあり、この日は2枚取り出しました。近いうちに、採蜜を予定しています。
『はち育』とは?
園内でみつばちを飼育し、みつばちの特性を活かした環境教育プログラムを実施するとともに、採蜜したはちみつによる商品開発等の地域連携の促進や地域振興を図るための事業です。
みつばちの行動範囲は半径約2~3kmであり、その範囲の中に咲いている花から蜜を集めます。みつばちが集めた蜜から出来たはちみつは、その地域の植生や花の種類・季節によって味が異なるため、「味覚」を通じて地域のみどりをより身近に実感できます。
当園では、本館2階のバルコニーにて西洋みつばちを飼育しています。西洋みつばちは、人が管理をしない状態では日本の自然界で生きていくのは難しいそうです。そのため、養蜂家の方に指導していただきながら、まずは私たち自身が飼育方法を学んでいます。みつばちが元気に安心して暮らせる環境を整えることで、やっとはちみつやミツロウがいいただけます。
安定してはちみつが取れるようになったら、みつばちの観察や、はちみつやみつろうを使ったワークショップなどを企画し、みつばちを通して環境教育を学べる機会を提供したいと考えています。
お願い
本館前花壇や園内で、みつばちを見かける機会が増えるかと思います。みつばちはこちらから攻撃をしなければ害はありませんので、どうか温かい目で見守っていただけますようお願いいたします。
西武造園グループはち育 参考ページ